夏の京都は、容赦なく暑い。
ただただ「涼」を求め、真夏の嵐山へと足を運ぶ。
喧騒とはかけ離れた、静けさ漂う空間ー奥嵐山の大悲閣(千光寺)への一人旅。
涼しさを求めて
大堰川に沿った木陰の遊歩道を、ひとり歩く。
小さな滝の音に耳を澄ませ、川の緩やかな流れに目を向ける。
対岸には、たくさんの観光客の姿が見えるのに
こちら側ですれ違うのは数えるほどの人々。
目に優しい緑の木々に包まれながら、静寂の中で
大悲閣(千光寺)を目指し、ゆっくりと山を登る。
途中、釣鐘に出会う。
一息つき、こころを落ち着けて鐘をつく。
ゴ~~ン……
荘厳な音に、身も心も凛と引き締まる。
ふと見上げると、舞台造りの観音堂(客殿)が目に入る。
静寂の絶景
さあ、あともう少し。
ししおどしの音が響き、なんとも涼しげだ。
嵐山の中腹にある大悲閣(千光寺)は禅宗の小さなお寺。
境内へ足を踏み入れ、、観音堂へと進む。
畳敷きの部屋が広がり、縁側からの眺めは格別。
誰もいない静かな場所で、絶景を独り占め。
なんという贅沢だろう。
静かに流れる時を楽しみ、大悲閣(千光寺)を後にした。
オーバーツーリズム
午後からは、嵯峨野トロッコ列車に乗車。
こんなに暑い時期だというのに、嵯峨野駅は大賑わい。
トロッコ列車の写真を撮りたくとも、人が多すぎて思うように撮れない。
とりあえず、乗車したという証明程度の写真だけ。
わたしが乗車したのは、窓のないリッチ号(5号車)※全席指定
大悲閣(千光寺)とは打って変わって
大勢の人に、ちょっとうんざり💦
それに
日本人の姿がほとんどない。
日本人はどこ行った?
そもそも京都の暑さを嫌って、来ていないのか?
日本にいながら、日本ではないような違和感を感じた。
【オーバーツーリズム】
そんな言葉が頭をよぎる。
確かに、多くの外国人観光客が訪れることで利益はもたらされている。
ただ、
清水寺の周辺では土産店の多くが外資(中国資本)に買収されたという話も耳にする。
利益は日本に残らない。
そこは日本なのに、もう日本じゃない。
そう考えると悲しくなるのはわたしだけだろうか。
日本人が訪れにくくなっているという現実。
オーバーツーリズムー考え直す時が来ていると思う。
旅の終わりに
奥嵐山・大悲閣(千光寺)で過ごした静寂な時間と、嵯峨野で感じた喧騒。
どちらも、京都という一つの場所が持つ、対照的な表情。
旅はいつも、気づきを与えてくれる。
自然がくれる癒しと、人の流れがもたらす違和感。
人が少ないからこそ、自分自身と向き合える贅沢な時間を味わい、
そして、人が多いからこそ違和感を感じることができた。
さあ、次はどこ行こうか・・・
ートロッコ列車からの眺めー
暑い夏の旅のお供に
重曹クエン酸水はぴったり
詳しくはこちらの記事でご覧ください。
ではでは今日はここまででーす💛
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