こんにちは、灯子です。
普通列車と徒歩だけで日本海沿いを進む “灯子の限界一人旅”。
第1回目の
👉普通列車と徒歩で行く 灯子の限界一人旅|香住ジオパーク編(日本海の絶景を歩く旅)
では、香住ジオパークの絶景を歩き尽くす予定だったのに、
その目的がもろくも崩れ去りました。
第2回目となる今回は、
前日の汚名返上(?)すべく、
灯子は、意を決して秘境駅めぐりに挑みます。
<2日目の旅程>
JR香住駅 → 鎧駅 → (たかのすの森遊歩道)→ 餘部地区 → 余部鉄橋(空の駅)→ 帰路(京都まで)
では、第2回目 秘境駅めぐり編をお送りします。
🚉 鎧駅──崖の上にぽつんと佇む、静寂の秘境駅
まず、JR香住駅 午前8時28分発 浜坂行き キハ気動車に乗り込み、
次の駅、鎧駅で下車します。

8時28分発 浜坂行きキハ気動車がJR香住駅に到着
香住駅から鎧駅まではおよそ7分で到着します。
車窓からは日本海を眺めることができます。

香住駅から鎧駅間の車窓風景
こちらは、鎧駅ホームに降り立ったところの写真です。
この駅で降りた乗客はわたし一人でした。
ちなみに、鎧駅の2024年度の1日平均乗降人員は わずか16人。
観光地として名が知られているものの、
数字を見ても「秘境駅」と呼ばれるのも納得。
ホームに人がいない静けさは、 偶然ではなく“日常の風景”なのです。

鎧駅ホーム
絶景を見るには、地下道を渡って、ホーム反対側に移動します。
掃除がされていないようで、蜘蛛の巣が張っていました。

鎧駅 地下道
地下道をくぐり抜けて、眼下に見えるのが鎧漁港です。
あいにくの曇り空で、紺碧の海…とまではいきませんが、
それでも日本海の美しさは際立つモノがあります。
5月には、この海の上をたくさんの鯉のぼりが泳ぐそうです。

鎧駅から見下ろした、鎧漁港
こちらはインクライン跡です。(魚類の運搬に使われていた)
これは、上からのぞき込んで撮影したものですが、
ほとんど垂直で、ビビりの灯子は
ひざまずいて、ブルブル震えながら撮影しました(笑)

鎧駅インクライン跡
しばらく鎧駅での景色を眺めたのち、
今回の旅の最終目的地「余部鉄橋(空の駅)」に向かいます。
ここからは、鎧駅と餘部駅をつなぐ“歩く価値しかない区間”。
たかのすの森遊歩道を抜け、海と崖の境界を進む、
灯子の限界一人旅らしいルートが始まります。
🌲 たかのすの森遊歩道──鎧駅から餘部へ続く“歩く価値しかない道”
鎧駅のホームでしばらく海を眺めたあと、
灯子は駅前の細い道を進み、
餘部駅へ向かうための遊歩道入口へ向かいます。
旅館の方に「鎧駅から餘部まで歩きます」と伝えたとき、
雰囲気的に、あまりおススメしない感がありました。
地元の方はこの区間をほとんど車で移動するそうです。
(そして、灯子はこの後、
なぜ旅館の方があまりおススメしなかったのかを思い知ることになります。)
駅を出ると、右手に「たかのすの森遊歩道」の案内表示がありました。
この表示に従って進みます。
この時点で8時46分です。

「たかのすの森遊歩道」案内表示
「たかのすの森遊歩道」の案内板がありました。

たかのすの森案内板
そして入り口です。

たかのすの森入り口
道はコンクリートで舗装されていますが、
急斜面の坂道、そして、ヘアピンカーブが続きます。
灯子は、
「旅館の人がおススメしないわけだ。」
と、一人納得(笑)
- 急斜面
- ヘアピンカーブの道
しかし、いったん足を踏み入れた以上、もう、戻るという選択肢はありません。
わたしの最終目的地は、「余部鉄橋」なのですから。
案内表示がところどころ立て掛けられているので、迷わずに進むことができます。
途中から舗装道路がなくなり、落ち葉で覆われた完全な山道になりました。
途中、案内版も倒れていて、少し不安に…
- 遊歩道に点在する案内板
- コンクリート舗装道路終了
- 倒れた案内表示板
雨続きだったため、ぬれ落ち葉に足を滑らせないように
注意しながら歩きます。
ここで滑ってしまうと、明らかに骨折街道まっしぐらです(笑)
目指すは「たかのす展望台」
ここで思い出したのが
「紀伊山地の霊場と参詣道」黒河道(くろこみち)
黒子道では、道らしい道がなくなり、途中で断念したのでした。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
👉【危険すぎる?黒河道行】険しい山道を引き返した理由|静かな山道で野花に癒された時間
黒河道よりは、幾分ましに思えたので、ゆっくりと慎重に歩みを進めます。
そして、到着したのが、こちら「たかのすの森展望台」

たかのすの森展望台
こちらが展望台からの眺めです。
頑張って歩いてきた人だけが見れる、ご褒美ですね。

展望台からの日本海ビュー
展望台手前から見える景色も素晴らしい。

展望台の下から見た餘部地区の街並み
たかのす展望台の眺めをゆっくり楽しんだ後、
さらに奥まった「サワリ鼻展望所」に向かいます。
たかのす展望台から、少し下っていきます。
かなりの急斜面で、この先に展望所があります。

サワリ鼻展望初に続く道
展望所の先端は、見たところ、低い柵があるだけで、
ちょっとめまいがしたものなら、そのまま真っ逆さまに落ちるような場所です。
高所恐怖症のわたしは、とてもじゃないけど、先端まで下りていけません(笑)
これが、わたしのギリギリ進めたところで撮影した写真です。
蜘蛛の巣が映っていることにすら気づきませんでした(笑)

サワリ鼻展望所からの眺め
怖くて腰が引けて歩くことができず、はいずりながら階段を上りました。
今回の旅の撮影は命がけです(笑)
さて、ここまで十分すぎるほど(笑い)高台からの眺めを楽しんだ後は、
餘部地区に進んでいきます。
今度は、ゆっくり下っていきます。
ただ、道幅がかなり狭い場所や、倒木で防がれた道、
また、急なヘアピンカーブが続くなど、
前半よりも険しい感じがしました。
斜め下に視線をやると、滑り落ちるという恐怖感に襲われるので、
目の前の道だけを見据えるということを徹底しました。
途中、五反畑展望所も通りましたが、
木々が生い茂り、あまり景色が見えませんでした。

急斜面にあるヘアピンカーブの道
そして、やっと餘部地区に到着です。
到着時間は 10時23分。
自分が歩いてきた道を振り返り、写真に収めます。

たかのすの森遊歩道方面を振り返った景色
登った人しか味わえない美しい景色に感動し、
そして
完歩したという達成感を味わいながら、
最終目的地 余部鉄橋(空の駅)へと向かいます。
🏞 余部鉄橋(空の駅)──歩いてきた者だけが味わえる圧巻の高さ
餘部地区に到着し、住宅街を抜けたその先で——
突然、巨大な鉄橋が視界いっぱいに現れます。
余部鉄橋。 空の駅。
その圧倒的な高さと存在感に、 思わず足を止めました。

高さ40mの余部鉄橋
そして、余部鉄橋の下にある海の写真です。
このころには、すっかりお天気も良くなり、紺碧の海です。

余部鉄橋付近の海岸
そして、エレベーターを使ってクリスタルタワーを上ります。
シースルーのエレベーターに足がすくんでしまったことは内緒にしておきます(笑)

クリスタルタワー
空の駅からの眺めは抜群です。

空の駅から見える日本海
そして、歩ける線路。

空の駅の石碑と歩ける線路
帰路の列車まで時間があったので、周辺を散策することにしました。
クリスタルタワーはもう怖くて乗れないので(笑)
歩いて降りることに。
👟 灯子、限界を迎える──階段で靴底が剥がれました
階段を下りている途中、 足元に違和感を覚えました。
「ん? なんかペタペタする……?」
そう思って足を止めて見てみると、 なんと 靴底が半分以上剥がれている ではありませんか。
遊歩道の急斜面、 濡れ落ち葉、 サワリ鼻展望所の命がけの下り……
あの過酷な道のりで、 靴がついに悲鳴を上げたようです。
ありえない…
灯子よりも靴が限界を迎えたようです…

靴と剥がれた靴底
幸い、靴底に穴は開いておらず、左右、若干の高低差はあるものの歩けることを確認し、
そのまま旅をつづけました。
(というか、靴を売っているお店などあるはずもなく、履き続けるしかない)
📸 気分は撮り鉄?──余部鉄橋で列車を待つ時間
片方の靴底が剥がれ、 左右の高さが微妙に違う靴で歩くという、
なかなかスリリングな展開となりました。
「限界一人旅」のタイトルに、
まさか靴底の“物理的な限界”が加わるとは思いませんでした。
しかし、ここでくじけている場合ではありません。
ここは、撮り鉄の方々にも大人気の撮影スポット。
せっかくなので、Androidのスマホしか持っていない灯子も、
“気分だけ撮り鉄”になってみました。
撮影スポットの案内板もあるので、迷うことなく行けます。

撮影スポット案内板
撮影スポットに到着すると、すでに6~7人のカップルや家族連れがいました。
わたしはその方たちより、少し上の方がよりいい写真を撮れるように思えたので、
少し上で列車を待つことに。
なんとなく、後ろが気になって振り返ってみると、
なんと、わたしよりもっと上に、撮り鉄の方々がスタンバイ。
(結構、急斜面)
恐るべし、撮り鉄魂(笑)
そして、撮った写真がこちらです。
Androidでここまで撮れたら、優秀じゃないですか?(笑)

トンネルを抜けて餘部駅に向かうキハ気動車
さて、撮影を終えた後は、
再び、下へ降りて道の駅でお買い物。
下りる途中の景色も見逃せません。

空の駅から、下山途中の眺め
お土産に梨と海苔を買って、再び空の駅へ戻ります。
余部鉄橋(空の駅)を十分楽しんだので、
餘部駅から帰路に着きます。
- 餘部駅の駅舎
- 餘部駅の表示板
そして、列車が到着します。

餘部駅ホームに近づくキハ気動車
この瞬間、結構観光客もいたのですが、
実際に、この列車に乗った人は少なかったので、ほとんどの方は車で訪れていたようです。
餘部駅から鎧駅へと向かいます。

鎧駅から見える鎧漁港の写真
朝とは違い、海の色は深い青に変わり、 車窓から見える鎧漁港の景色がとても美しく、
「もう少しゆっくり眺めたかったなぁ」と思いながら帰路につきます。
そして列車は豊岡へ――
📝 限界一人旅の終わりに、まさかの“ズル”とは?
今回の旅は、
静寂の鎧駅、
過酷な遊歩道、
絶景の展望台、
迫力の余部鉄橋、
そして靴底剥がれ事件という、
忘れられない一日になりました。
思い返せば、 この旅は
香住観光協会の“まさかの不在事件” から始まりました(笑)
「担当者は12時頃に戻ります」の貼り紙を前に、
旅の序盤から予定が大きく狂い、
いきなり“限界一人旅”の名にふさわしいスタート。
当初の目的を達成できず、半ば意気消沈しながらも、
2日目はなんとか目的を達成。
中身の濃い2日間だったと思います。
そんな旅の余韻に浸りながら、
京都へと向かいます。
今回の一人旅、
往復とも普通列車で帰る予定でした。
しかし、帰路は接続が悪く、
このまま普通列車だけで帰ると 6時間コース。
そこで、
途中の福知山から特急はしだて号に乗り、一気に京都へ。
そう、限界一人旅と言いながら、
帰りはちょっとズルをしたのです(笑)
パッケージツアーではなく、
自分で全旅程を組むからこそ、
ハプニングもあり、ズルもできるのです。
でも、自分がこんなに高所恐怖症だとは思いませんでした。
そういう意味では、今回の旅は大きな気づきがあったと言えます(笑)
さて、
次はどんな“限界旅”が待っているのでしょうか。
— 灯子の限界一人旅は続きます。
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