こんにちは、灯子です。
前回の癒し旅――
👉お水の宿「このの」で気づいた、人生を軽くする“今この瞬間”の魔法
とは一転して、
今日は命の危険を感じて引き返した「黒河道行」のお話です。
「え、なんでそんな危ないところへ?」
「灯子はいったい何がしたかったの?」
そんな疑問が浮かんだ方、どうぞ最後までおつきあいくださいませ(笑)
⛰️世界文化遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」黒河道(くろこみち)
黒河道(くろこみち)は、世界文化遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部で、 かつて熊野へ向かう人々が歩いた古い道です。
自然のままの山道が続き、尾根沿いの細い道や急斜面も多く、
かつて豊臣秀吉が急な雷雨に見舞われ、弘法大師・空海を畏れて馬で駆け下りた――という言い伝えも残っています。
🗺️灯子が黒河道を選んだ理由
では、なぜ黒河道を歩こうと思ったのか。
今回の旅で利用した、お水の宿「このの」は和歌山県橋本市にあります。
この近辺の有名観光どころといえば、高野山。
橋本市駅からなら、南海電車とケーブルカーを使って1時間弱で行けます。
でも、わたしは高野山そのものに強い興味があったわけではありません。
それよりも、「このの」の周辺で静かに過ごしたかったし、人ごみも避けたかった。
そして何より、わたしは山歩き(といってもハイキング程度)が好き。
地図を見ていて、ふと目に入った“黒河道”という古道に心が動いた―― ただ、それだけのシンプルな理由でした。
ちなみに、黒河道は、橋本駅の隣、紀伊清水駅からであれば、約16.1km。
健脚向けコースで、 所要時間は8時間ほど。
さすがに、完歩する時間はないので、
入口付近を少し歩いて、雰囲気を味わえればいいかな――
そんなふうに軽く考えていました。
🚉紀伊清水駅での“最初の誤算”
まず、黒河道へ向かうために紀伊清水駅で電車を降りました。
黒河道への行き方は、事前にネットで軽く確認しただけ。
「まあ、駅に観光マップくらい置いてあるだろう」
そう思っていました。
ところが――
紀伊清水駅は無人駅で、
観光案内のマップが一枚も置かれていませんでした。
「え、うそでしょ?」

これはもう、道々にある標識と、スマホの地図だけが頼り。
ここから先は、ちょっとした“探検モード”に切り替えるしかありません。
🌿灯子の黒河道行 始まる
駅を出て標識通りに歩いていくと、10~15分後に黒河道入り口に到着しました。

「よし、あとは山道を少し歩くだけ」
お天気もすこぶるよくて、ワクワクしながら歩みを進めます。

この辺りは楽勝です(笑)

ここからは写真を並べていきます。
- 標識を頼りに歩きます
- 黒河道の道標2
- 標識はあちらこちらに
- ここは舗装された道です。
- 五軒畑岩掛観音
- 五軒畑岩掛観音からの眺め
- 標識とのぼり
- 黒河道道標4
- 途中、畑もありました。
- 標識の先にある道が険しくなってきました。
- 標識の先を見るのが怖い(笑)
- 倒れた木の下を歩きます
道を進むにつれ、だんだん険しくなってきます。
とうとう、即席の杖を使う羽目に(笑)

しかし、そこから先はさらに厳しくなりました。
道らしきものはあるものの、枯葉に覆われ、
足を滑らせそうものなら、そのまま滑落して大けがにつながりそうなところです。

いったん足を踏み入れたものの、斜度がかなりあり、さすがに足がブルブルと震えてきました。
何せ、わたしが履いているのは、普通のスニーカー。
「この道をなんとか通り抜けても、帰りにまた同じ道を無事に戻れるのか…?」
そう考えた瞬間、無理はできないと判断し、 ここで「黒河道行」は断念することにしました。
場所は、明神ヶ田和の少し手前だったと思います。
⚠️危険を感じて、引き返す決断
引き返すときの気持ちは、意外とスッキリしていました。
ネットで調べたときから「健脚コースで大変そう」というイメージはあったけれど、
まさか 滑落しそうなレベルの道 があるとは思っていませんでした。
そもそも、今回の旅では 2~3 時間しか時間がなく、
黒河道を完歩するつもりも最初からありません。
入口付近を少し歩いて、雰囲気を味わえれば十分。
実際、ここまで歩いただけでも私はすごく楽しかったし、満足していました。
ただひとつ思ったのは――
ここは、登山の準備をしていないと本当に危ない場所だということ。
軽い気持ちで来た自分を反省しつつ、
「無理せず引き返す」という判断ができてよかったと、心から思いました。
♨️🍺旅の締めくくり:温泉とビールで満たされた時間
黒河道を後にして、
思いっきり汗をかいた身体を癒すべく、お水の宿「このの」へ向かいました。
チェックインするにはまだ時間が早かったので、先に隣接しているゆの里温泉で
汗を流すことにしました。
ここの露天風呂が、とにかく気持ちいい。
風に吹かれながら、湯に浸かっていくと、
さっきまでの緊張がすーっと溶けていくようでした。
そして、「このの」のイタリアンレストランで夕食にいただいたクラフトビール。
これがもう、最高においしかった。
汗をかいたあとに飲む一杯って、どうしてあんなに沁みるんでしょうね。
黒河道は、観光地のような華やかさはないけれど、
静かで、風が心地よくて、途中で出会った可憐な花にも癒されて、
私にとっては十分すぎるほど満たされた時間でした。

山道に咲くニワゼキショウの小さな花。
この先、完歩に挑戦するかどうかは、正直わかりません。
もし行くなら複数人で。
一人で歩くには、いろんな意味でリスクが大きい道です。
それでも、今回の“黒河道行”は、
自分のペースで楽しんで、危険を感じたら引き返して、
最後は温泉とビールで締めるという、
なんともわたしらしい旅になりました。
■ 静かな絶景が好きな方へ
黒河道の静けさや、誰もいない山道の空気が好きな方には、
こちらの旅もきっと楽しんでいただけると思います。














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