あいつなんか、さっさと消えてしまえ!
あいつが痛い目に遭って、いい気分!
そうやって他人の不幸を望んだり、喜んだりする自分はいけない人?
こんな私って、最低の人間ですか?
私は自分のことを、普通の善良な一女性だと思っています。
しかし、時々、善良だと思っている自分の中にどす黒い感情が湧き起こることがあるんです。
そのどす黒い感情は、自分にとって都合の悪いことを言われたり、されたりした時に湧き起こってきます。
表面上は笑っていたり、素知らぬふりをしていても、心の中は、怒り心頭で、
さっさと私の目の前から消えろ!
なんて思うこともあるし、酷いときは、ボコボコに相手を打ちのめしていることもあったり・・・。
そう思ってしまう理由はどうであれ、そのように相手のことをひどく思ってしまう自分、そんな自分って、いいのだろうかって思うことがあります。
実は、自分が嫌だなって思う相手以上に、本当は自分のほうが嫌な奴なんじゃないかって。
そんな風に考え出すと、私って最低だな~なんて落ち込んでしまいます。
否定的な感情を持つことはいけないことなのか?
人間は、怒ったり、泣いたり、喜んだりと実に様々な感情を持つ生き物です。
いろんな感情を持っているからこそ、人間らしいといえるんだと思います。
そして、いろんな感情を使うことによって、他人とのコミュニケーションを図ることができるんだと思います。
そう考えると、肯定的な感情、つまり楽しいと思うことや、喜んだり、感謝するという気持ちだけが良くて、怒ったり、泣いたり、憎んだりという否定的な感情は良くないという風には思えません。
良くも悪くもひっくるめてひとりの人間なんです。
だから、否定的な感情を持つことを、悪いことだと断定してしまうのは少しおかしいように思います。
ただ、問題があるとすれば、否定的な感情に囚われ過ぎてしまうことではないでしょうか。
否定的な感情に囚われすぎるとどうなる?
”囚”(とらわれる)という文字は、よくできていると思います。
人間が箱の中に押し込められている、不自由な状態をよく表していると思いませんか?
では、否定的な感情に囚われてしまったらどうなるでしょうか。
毎日が面白くない。
↓
相手を憎む気持ちが増幅する。
↓
面白くないないことばかり起こる。
↓
原因を相手のせいにする。
↓
体に不調が出る。
↓
毎日が面白くない。
↓
相手を憎む気持ちが増幅する。
↓
面白くないことばかり起こる。
↓
原因を相手のせいにする。
↓
体に不調が出る。
↓
毎日が・・・
あっ、もういいですか?(笑)
そう、つまり、現状は何も変わらず、変わらないどころか、悪化するばかりなんです。
囚の文字通り、狭い箱の中で、もがき苦しみ続けることになるのです。
否定的な感情はどう扱えばいい?
では、否定的な感情を持ってしまったときは、どうすればいいのでしょうか。
最近、巷のスピリチュアル業界では、よく否定的な感情を手放しなさいとおっしゃっている方が多いように思います。
確かに手放したほうが良いのでしょうが、そう簡単に手放せないのが普通の人間。
そこで、私が提案したいのは、
その気持ちを十分味わってくださいということです。
感情というものは、頭で制御できるものではありません。
ですから、その感情というものを頭、つまり理性を使って無理矢理押し込めたとしても、時間をおいてまた、ふつふつと心の底から湧き起こってくるのです。
自分の心にごまかしは通用しないのです。
相手を憎みさえしなければいいということでもありません。
こんな気持ちを持ってしまった私はダメだ、私はなんてひどい人間なんだと、どんどん自分をいじめてしまうことも良いこととは言えませんね。
ですので、あなたが良くないと思う感情、否定的な感情を一度、じっくりと味わってみてほしいのです。
自分がどれほど、相手が憎いのか、相手をどうしたいと思っているのか、
殴りつけたいですか、蹴り飛ばしたいですか?
考えられるだけの罵詈雑言を浴びせたいですか?
自分の頭の中だけのことなので、誰にも覗かれたり、知られることはありません。
自分の心に正直になってください。
自分の心の声をじっくりと聴いてあげてください。
自分の感情をじっくりと観察してみてください。
さあ、どんな気持ちになりましたか?
涙が出ましたか?
スッキリしましたか?
バカバカしくなってきましたか?
それとも、笑いが込み上げてきたでしょうか?
自分の感情をじっくり観察し終えたら、
観察する前と、観察した後の自分を比較してみてください。
あなたの気持ちに変化はあったでしょうか?
そして、最後にどす黒い感情、否定的な感情を持ってしまった自分を認め、受け入れ、許してあげてください。
自分と向き合うことで、次へのステップが踏み出せる
私も実際、何度となく、どうしても相容れない人がいたので、自分の正直な気持ちに向き合ったことがあります。
ある本で(作者等忘れてしまいました💦)、嫌な人の顔を思い浮かべて、だんだんその顔を小さくしていって、最後は米粒ぐらいまで小さくして、プチっとつぶしなさいなんてことが書いてあったので、実際に試したりもしました(笑)
人によっては、嫌なことを紙に書いて破り捨てるなんてこともあるようです。
そんなの、お酒飲んだり、友達と愚痴ったりして適当に憂さ晴らししたらいいんじゃない?って思うかもしれない。
うん、それもいいかもしれませんね。
それで、スッキリ解決できるのなら、それはそれでいいでしょう。
手段は何でもいいんです、自分にあってさえいれば。
大切なのは、否定的な感情にいつまでも囚われないということなんです。
どうしても、許せない人とか、出来事など、誰でもあること。
だから、自分と相容れない人に出会ったり、嫌な出来事があったりした時に、自分の中に湧き出てくるどす黒い感情、そういう気持ちを否定せずに、自分を冷静に客観的に観察するということを一度、試してみていただければなと思います。
そうすれば、なぜこのような出来事が起こったのかという原因の追及や、自分はどうすればよかったのか、あるいは、これからどうするべきなのかなど、様々な解決策が見つかる可能性もあります。
自分に正直になり、自分の気持ちを否定することなく受け入れることで、次のステップに進むことができるのではないかと私は思います。
まとめ
では、今回のお話のまとめです。
- 様々な感情を持っているのが人間だから、肯定的な感情だけでなく、否定的な感情があることも受け入れる
- 否定的な感情に囚われ続けない
- 自分の否定的な感情を観察することで、次のステップに進むことができる
以上、いかがでしたか?
悪い感情、嫌な感情を持ってしまったからと言って、自分のことを責めたりしないでくださいね。
それは、とっても自然なこと。
だからと言って、いつまでも他人を憎み続けたり、自分を責め続けてしまったら、それは、つらい日々を過ごすことになってしまいます。
ぜひ、あなたなりの方法を見つけて、毎日を楽しく過ごしてくださいね。
ここまで、お付き合いくださり、ありがとうございました。
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